12.その他の装置
(1)エアサスペンション(エアサス)
車軸の上に装着されていて、トラックの振動を軽減する装置です。リーフサスペンション(板バネ)に比べて振動を抑制するため、品質向上が図られる他、荷物へのダメージを軽減し、荷傷みや荷崩れの防止につながります。主に、中型トラックや大型トラックにエアサスが設定されています。
(2)オートマチックトランスミッション(AT)
トラックのミッションはマニュアルトランスミッション(MT)が主流でしたが、最近のトラックにはATも設定されています。トラックのATは最大で16段におよぶものもあります。ATはMTに比べて操作が簡単なため、運転者の疲労を軽減し、事故の防止につながります。また、大型トラックではATの導入により、燃費の向上につながっている例も見受けられます。
(3)ドライブレコーダー(ドラレコ)
車両に急ブレーキや、強い衝撃が加わった前後数十秒間の映像などを記録する装置です。ドラレコを搭載することにより、事故原因の究明に役立ちます。また、運転者が事故を起こさないように気をつけるため、事故の未然防止に結びついたり、記録した映像を見ることで、どんな場所に危険が潜んでいるのか、どんな運転が危険なのかといったことを学ぶことができます。
(4)デジタルタコグラフ(デジタコ)
事業用の車両総重量8トン以上のトラックにはタコグラフの装着が義務付けられています。タコグラフは時間、距離、速度を記録し、運転者がどのような運転を行っているのかを記録する装置です。デジタルタコグラフは文字通りデジタル式のタコグラフで、より詳細な運行データを記録することができます。装着の義務付けのない中小型トラックなどにも装着が普及しています。