大型車の車輪脱落事故防止に係る令和2年度緊急対策の実施について
令和2年11月4日
令和元年度大型車の車輪脱落事故発生状況を受けて、今般、国土交通省より通達が発出されました。
この背景としては、令和元年度の大型車のホイール・ボルト折損等による車輪脱落事故発生件数が112件と、平成11年度からの統計上最大の件数となったことがあり、危機的な状況です。
つきましては、以下の事故防止対策について周知徹底くださいますようお願いします。
「令和2年度緊急対策」以下の事故防止対策に、積極的な取組をお願いします
〈会社代表者の方へ〉
車輪脱落事故防止のための4つのポイント(※)について、社内の整備管理者、運転者及びタイヤ交換作業者に周知徹底を図ってください。
※チラシ「大型車の車輪脱落事故0ゼロへ」(自工会作成) をご覧ください。
〈整備管理者の方へ〉
●計画的なタイヤ交換作業を実施する。
●社内でタイヤ交換作業を行う際は、正しい知識を有した者に実施させる。
●錆が著しいディスク・ホイール、スムーズに回らないボルト、ナットは使用せず、交換する。特に、ホイール・ボルト、ナットが新品の状態から4年以上経過している 車両は、重点的に確認する。
●脱落の多い左後輪について重点的に点検する。
●増し締めをやむを得ず車載工具で行う場合の実施方法を作業者(運転者)に指導する 。なお、車載工具で増し締めを行った場合は、必ず帰庫時にトルクレンチを使用して規定のトルクで締め付ける。
自社でタイヤ交換した車両による事故が多く発生していることを踏まえた今年度の追加対策
●自社で大型車のタイヤ交換 作業 を行うときは、作業者に、別紙1のタイヤ交換作業管理表(ダウンロードできます)に沿って作業を実施させ、その結果を記録させる。
●タイヤ交換作業完了後、作業管理表をもとに適正なタイヤ交換作業が行われていることを確認する。
●別紙1のタイヤ交換作業管理表(ダウンロードできます)を使用して、増し締めの実施結果を記録する。
●点検実施者に別紙2の日常点検表(ダウンロードできます)を使用して、「 ディスク・ホイールの取付状態」の点検を確実に行う。
●増し締め実施後、 ホイール・ナットへのマーキング(注1)を施す、又は、ホイールナットマーカーを活用したマーキングのずれの確認手法により、ホイール・ナットの緩みの点検(注2)を確実に確認する。
注1、注2はこちらをご覧ください。
大型車の車輪脱落事故防止に係る令和2年度緊急対策の実施について
事故ゼロを目指して!大型車の車輪脱落事故防止キャンペーンを実施 ~大型車の車輪脱落事故防止対策に係る調査検討WGの検討結果を受けて~(国土交通省)