タンクローリーから給油所への荷卸し時におけるコンタミ事故の防止のための基本マニュアルの策定について(経済産業省)
タンクローリーから給油所(以下「SS」という。)への荷卸し時において、消防法に基づきローリー乗務員及びSS従業員の相互の立会義務が課せられており、また、揮発油等の品質の確保等に関する法律(品確法)に基づき、コンタミ(混油)事故の防止に向けた取組を行っているところですが、いまだに事故が発生している状況にあります。
他方、コンタミ事故の防止のための対応マニュアルについては、これまで各社の対応に委ねられていました。
こうした状況を踏まえ、今般、経済産業省において、元売り、SS事業者、運送業界等の関係者の共通認識の下、コンタミ事故の防止に向けて、タンクローリーからSSへの荷卸し時に立会いを行う際に確認すべき点や手順といった基本的事項を取りまとめた基本マニュアル(「給油所におけるローリー荷卸し時の安全対策基本マニュアル」)を策定されました。
1.基本マニュアルの掲載先
○経済産業省資源エネルギー庁
https://www.enecho.meti.go.jp/category/resources_and_fuel/distribution/hinnkakuhou/190731a.html
※[詳細版と概要版の違い]
概要版では詳細版で記載されている各確認項目におけるSS立会い者及びローリー乗務員それぞれの作業・確認事項等の説明が省略されています。
2.留意事項
(1)既存のマニュアルの活用について
既に元売や商社等が作成したマニュアルの活用や各社が独自にコンタミ事故防止マニュアルを策定・周知している場合は、これを尊重して、基本マニュアルの内容を包含している限りにおいて、各社が既存のマニュアルを使用することは差し支えありません。
(2)本マニュアルの活用について
本マニュアルはSSの立会い者向けに作成されておりますが、ローリー乗務員の基本的な確認事項も含まれた内容となっているため、ローリー乗務員においても活用が可能な内容となっています。
(3)SSに対する周知について
SSには、各都道府県の石油組合、エネルギー商社、各地方経済産業局を通じて本マニュアルの周知が行われます。