高速道路の深夜割引の見直しについて
全日本トラック協会では、かねてより、深夜割引時間帯の拡大及び長距離逓減割引の拡充を要望するとともに、深夜割引の見直しにあたっては、長距離利用者への配慮を要望してきました。
また、この見直しにより、深夜割引時間帯の拡大による割引対象車両の増加や、長距離逓減の拡充による基本料金の引き下げ、本線料金所やSA・PAにおける深夜割引適用待ちの車両滞留の改善など、メリットも大きいものと考えています。
以上から、今般の見直しの内容は、当協会の要望を踏まえたものとなっており、評価しております。
<高速道路の深夜割引の見直しの内容>(国土交通省の発表内容より)
高速道路の深夜割引については、社会資本整備審議会 道路分科会 国土幹線道路部会 中間答申(令和3年8月4日付け)において、
・深夜割引適用待ちの車両の滞留が発生している状況を踏まえた、割引が適用される時間帯の走行分の料金を対象として割り引くような見直し
・これにあわせて、交通容量に余裕のある高速道路の夜間利用の促進、及びトラック運転者等の負担軽減を目的とした、割引時間帯の拡大
について検討する必要があるとされたところです。
これを踏まえ、高速道路会社と検討した結果、令和6年度中を目処に深夜割引を見直すこととします。
今後、具体的な導入の時期が決まりましたら、改めてお知らせします。
※見直し後の深夜割引の導入開始までの間は、現行の深夜割引を継続します。
<深夜割引の見直しのポイント>
・深夜割引の適用時間帯に走行した分のみ3割引
・深夜割引の適用時間帯を現行の0時~4時から22時~翌5時に拡大
・長距離利用者の負担軽減措置として、400km 超の長距離逓減を拡充
現 行:100km 超~200km 以下を 25%引、200km 超を 30%引
見直し後:上記に加え、400km 超~600km 以下を 40%引、
600km 超~800km 以下を 45%引、800km 超を 50%引
[激変緩和措置(見直しから5年程度)]
・深夜割引時間帯に一定以上の距離を走行し、かつ 1,000km 以上走行した場合は、1,000km を超えて走行した分を深夜割引の対象とする距離に加算
※上記措置とあわせて、22時台に高速道路を流出した場合、深夜割引の割引率を3割から2割に縮小
高速道路の深夜割引の見直しについて(国土交通省)