11/1~14「危険物荷卸し時相互立会い推進全国一斉キャンペーン」の実施について
全日本トラック協会では、危険物の荷卸し時における“荷卸しをする側”と“荷卸しを受ける側”の相互立会いを推進するため、輸送業界として、石油連盟(元売業界)、全国石油商業組合連合会(販売業界)と共に、本年11月1日から11月14日までの期間、タンクトラック・高圧ガス部会が中心となり、「危険物荷卸し時相互立会い推進全国一斉キャンペーン」を実施します。
1.目 的
危険物の荷卸しに当たっては、混油、誤注入やオーバーフロー等の事故を防ぐため、荷卸しをする側、荷卸しを受ける側、双方の危険物取扱者が、危険物の注入口、油種、数量、タンクの在庫量等をしっかりと確認し、静電気による災害等を防止する措置を取った上で、行う必要があります。
また、こうした措置は、事故を未然に防ぐための義務として、消防法第13条第3項をはじめ、政令、消防庁からの通達等において、確実に実施するよう明記されています。
しかしながら、依然として、全国各地の危険物取扱所等において、危険物の荷卸し時における事故が後を絶たない状況にあり、こうした事故の発生は、荷卸しの際に、荷卸しをする側、荷卸しを受ける側、双方の危険物取扱者が立会い、事故防止のために必要な確認を行わなかったことが、大きな原因の一つと考えられています。
混油、誤注入やオーバーフロー等の事故は、ひとたび発生すると、直接・間接に大災害へとつながる恐れがあることから、事故防止対策を徹底することが、業界関係者に課せられた社会的使命となっています。
こうした観点から、本キャンペーンは、広く関係先に対し、危険物荷卸し時の相互立会いの必要性、重要性を周知し、危険物取扱所等における、確実な相互立会い実施の推進を目的とします。
2.期 間
令和元年11月1日(金)から同年11月14日(木)まで
3.共 催
石油連盟
全国石油商業組合連合会
公益社団法人全日本トラック協会
4.協 賛
総務省消防庁
5.実施者
各都道府県トラック協会 タンクトラック・高圧ガス部会
6.実施内容
各都道府県トラック協会 タンクトラック・高圧ガス部会所属のローリー乗務員が危険物の荷卸し先にて、本キャンペーンの啓発チラシ等を配布し、荷卸し時相互立会いへの理解・協力を呼び掛けるなど、各地域の実情に応じた効果的な活動を展開します。
(参 考)
タンクローリーから給油所への荷卸し時におけるコンタミ事故の防止のための基本マニュアルの策定について(経済産業省)
<石油類以外の危険物(高圧ガス、化成品)について>
当協会独自の取り組みとして、石油類以外の危険物についても荷卸し時相互立会いの推進を行っています。
高圧ガス向け啓発デザイン
毒物及び劇物向け啓発デザイン